鶴の友 別撰(樋木酒造・新潟県)
幻の酒パート2。
上白が普通酒で別撰は本醸造。
味わいは上白に近いって言えば近い。
が、全然違う酒であるとも言える。
別撰は甘味がはっきりしている。
綺麗な旨味の上にのった透き通った甘味。
多分他の甘い酒と比べるとそんなに甘くはないだろう。
含み香が甘いとも言える。
そしてさっとキレていく。
別撰は上白と比べると後味が抜群にキレる。
もちろん雑味はしない。
うまいなーこれ。
ってことがわかった。
呑み比べるって面白い。
このお酒をおやじさんにあげたのだが我が父ながら気が利く。
全部呑まずにうちに持ってきた!
ってわけで、上白も残ってたので二人で呑み比べる。
親父さんは上白。
僕は別撰。
好みが分かれた。
父のほうが安上がりに出来ているw
おやじさんは鶴の友をよく知っていた。
どこで手に入れたんだ!とびっくりしていた。
マイナーな蔵元(生産量が)だからだ。
どうも知り合いがラベルの文字を書いたらしい。
その関係で新潟に行ったときにはよく呑んでたみたいだ。
しかもだ、生原酒まで呑んだことがあるんだって!
ちくしょう、羨ましいな。
いっそ書道でもはじめっか!
そういや。
僕の知人にも日本酒のラベル文字書いてる人がいたな。
けど、ただで酒貰ってるって話は聞かないな。
じゃ、いっか。
樋木酒造の商品ラインナップに生原酒はない。
ってことは、そう、ご想像通り。
本当のプレミアム酒だってこと。
お金払っても呑めない。
その原酒がうめーんだよって言っていた。
思わず。
「知り合いに電話かけて四号瓶に詰めて送ってもらえ!」
「いや、樽だ!」
って言いたくなった。
よい新潟の酒には品がある。
なんっつうかな、凛としてるんだよな味が。
時代に置き去りにされてもなお。
いつまでも変わらぬ酒を守る樋木酒造がすごい。
評価:☆☆☆☆