全国の地酒を呑む

茨城の地酒を呑むの全国版です。

玉川 山廃純米 ひやおろし(木下酒造・京都府)

f:id:ishizawa369:20131019202051j:plain

フィリップ・ハーパー氏。

英国人。

そして、南部杜氏

かっこいい。

昔、郷乃誉の須藤本家で働いていた経歴もあり。

 

茨城に縁がありつつ。

おもろい酒造ってはりますやん。

っつうわけで、呑んでみたかった。

 

このお酒が変わってるのは。

酵母を添加せずに自然と呼び込んでいるところ。

もちろん酵母を。

 

そもそも、最近の酒造りってのは酒母を作るにあたってだ、

協会系酵母や各都道府県の酒造組合が開発した酵母なんかを、

純粋に培養するってのが主流なわけだ。

しかも、醸造乳酸を加えてつくる速醸モトで造る。

 

ハーパー杜氏のやってることはその真逆だから面白い。

酵母を選ぶのでなく、蔵に住み着いている酵母が酒母を選ぶ。

 

詳しくはこちらを。

酵母と泡の話 - 地酒 玉川ブログ The Tamagawa sake blog

 

f:id:ishizawa369:20131019202958j:plain

さて、ウンチクはここまで。

肝心の酒について。

 

酸っぱい。

ほんとに酸っぱい。

笑っちゃうくらい酸っぱい。

 

でも、お酢ほどではない。

梅酒っぽい酸っぱさ。

酸味の効いた旨味っていうか、もう濃い!!

でも、毎日呑むにつれてクセになるから面白い。

 

ひやおろしらしく、若干固め。

甘味も控えめ。

何種類かの含み香が混ざってる感じ。

 

完璧な燗酒向き。

燗にしても酒が崩れないどころか。

ジャンジャン旨味が増すから面白い。

これを冷酒で呑むなんてとんでもない。

この酒の持っているポテンシャルは燗酒で発揮される。

 

失礼ながら、

そんな言うほど旨いわけじゃないし。

人によっちゃ好き嫌いはっきり分かれると思うけど。

クセはあるにせよ、何気にバランスもいいし。

結構気に入ってしまった。

 

ひやおろしじゃなくて、レギュラーの純米酒はもっといいかも。

 

お好み度:★★★